南米

マチュピチュの風景

マチュピチュ

天空都市、空中都市などの異名を持つ、南米ペルーの標高2400メートルのアンデス山中にあるインカ帝国のマチュピチュ遺跡。「一生に一度は行きたい世界遺産ランキング」「プロが選ぶ! 世界遺産ベスト30」などでも堂々の一位に選ばれているので、その名前や存在をご存知の方も多いだろう。その当時としては世界でも最大規模の面積を誇ったインカ帝国は、1533年、侵略してきたスペイン人によって滅亡。インカの人々は文字を持っていなかったため、文献なども残っておらず、「15世紀のインカ帝国の遺跡」という以外、正確な事はいまだに判明していない謎の遺跡だ。

山中にあった都市の一つ、という説や、太陽を崇拝していたインカの人々の神殿の跡と生贄にされる人たちが共同で暮らしていたという説、王族の避暑地であったという説、他民族と闘うための砦であったという説など、様々な説が唱えられてきたが、なぜこのような不便な山の中に、これほどまでに立派で強固な石積みの建造物群が出来上がったのかなどの詳細が分かっていないため、いずれも推測の域を出ていない。残されている構造物や発見された品々を元に様々な角度で研究され、現在ではマチュピチュは、当時の宗教都市ではなかったか、というのが通説だ。

切り立った山々の中に突如として現れる「天空の都市」マチュピチュ。

いつか一度は訪れてみたい、そんなマチュピチュの風景をお届けします。

マチュピチュの風景

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