アジア

韓国の風景

日本から一番近い国?

皆さんは「日本から一番近い国」「日本の隣国」と聞いてどこの国を思い浮かべますか?島国である日本は、当然地続きで国境を接している国はありませんが「お隣」と呼べる国(地域)が幾つかありますね。そう、韓国、ロシア、中国、台湾です。その中でも「日本の隣国」として、韓国を挙げる人は多いのではないでしょうか。実際には、地図上の直線距離で見た場合の「日本の隣国」「日本に一番近い国」は、というと意外にもロシアであり、宗谷岬とサハリンの間は海を隔てて僅かに約43キロメートル。海が凍っていたなら普通に歩いて行かれる距離ですね。

では韓国はというと、対馬から韓国まで、朝鮮海峡を隔てて約50キロメートル、台湾は、与那国島から台湾まで約110キロメートル、与那国島から中国の福建省の沖合の島まで約330キロメートルとなります。ただこれらは、地図上で見た場合の話であり、実際の交通の便などを考えるとやはり日本に一番近い隣国は韓国ということになるでしょうか。羽田から飛行機でソウルまでの所要時間は約2時間20分、成田からだと2時間半。関西からなら約2時間、福岡からだとソウルまでわずか約1時間20分で到着します。(復路は気流の関係で所要時間はさらに短くなります。)韓国の南にある釜山までだとさらに近く、福岡からの飛行機の所要時間はわずかに約50分(※航空会社や混雑状況にもよります。)所要時間約2時間の東京~福岡間を考えるとその近さが分かります。

そんな日本から「一番近い国」韓国ですが、実際には両国間に横たわる様々な問題により、感覚的、感情的には少し距離を感じている人も居るかもしれません。メディアなどでもよく「近くて遠い国」というニュアンスの言い方をしますよね。

ここで、ちょっと世界に目を向けてみると、アジアは勿論、歴史的に大国がそれぞれの時代に小国を飲みこみながら支配し、その支配図、領域、領土が刻々と変わってきたヨーロッパ、中東、北アフリカなどの地域では特にその傾向が強いですが、どこの地域も隣国とは難しい関係にあるケースが比較的多いようです。例えば、南コーカサスからバルカン半島周辺だと、2020年に紛争が再発したアルメニアとアゼルバイジャンをはじめ、トルコとアルメニア、トルコとギリシャなど、歴史的、民族的、宗教的な理由などが複雑に絡み合った領土問題、隣国同士で中々解決することのないいざこざを抱えています。ロシアとウクライナ、3000キロメートル以上に渡る国境の大部分が確定していない中国とインド、イスラエルとアラブ諸国などの複雑な関係性もよく知られていますね。そう考えると隣国が「近くて遠い国」となるのも仕方のない事なのかもしれません。国境線、領土の問題などはまさに隣国だからこそ発生しうる問題でもあるわけです。

それはともかく、当サイトは政治的、宗教的、民族的等にかかるイデオロギーの違いなどとは距離を置き、純粋に世界各地の美しい風景、自然、文化、食べ物、風習などをご紹介するサイト。ということで、今日はお隣の国、韓国の風景、様々な情景、市場や路地、歴史的な建物のある景色などをご紹介します。日常風景から幻想的な美しい風景まで、韓国の風景をご覧ください。


景福宮 光化門


全州韓屋村


雪の景福宮 香遠亭


釜山の夜景


北村韓屋村

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