南米の絶景南アメリカの美しい風景 | World Web Magazine

南米の風景

世界一周を目指すバックパッカーや、人があまり訪れることのない「僻地」を旅することが好きなトラベラーならずとも、一度は足を運んでみたい場所「南米」。

アジアは勿論、ヨーロッパや北アメリカは、メディアなどでもよく特集されますし、実際に行ったことがある方も多いであろう地域。行ったことはなくても旅番組、紀行ものなどで「聞き覚え」「耳馴染み」がある国や地域、場所も多いでしょう。一方、「南米」となると、メディアなどで見かける頻度もぐっと下がり、実際に行ったことがある人となるとその数は大きく減ってしまいそう。距離的な要因に加え、政情不安や交通の便の悪さ、言葉の問題などで、一気にハードルが上がってしまいますよね。

でも、そんな様々なハードルを乗り越えてでも、「一度は行ってみたい」「一度は見てみたい」風景、絶景が南米には沢山あるのです。

例えば、芥川賞受賞作家で、旅する作家として知られる池澤夏樹が長年憧れ、実際に旅をしてその美しさを絶賛した「パタゴニア」。大河アマゾンの流域に広がるジャングル（熱帯雨林）。怒涛の如く流れ落ちるイグアスの滝。ギアナ高地とエンジェルフォールズ。モアイ像で知られるイースター島や、生物の宝庫ガラパゴス島。そして今や世界中から観光客が訪れるメジャーなスポットになったウユニ塩湖。

日本は勿論のこと、アジアやヨーロッパなどでもあまり見かけることのない、独特の荒々しさと雄大さが同居した風景の数々。死ぬまでに一度は訪れて、実際に目で見て肌で感じて心に響かせてみたい「絶景」。飛行機を乗り継いで何十時間かかっても、国内線やバス、鉄道、車に乗り換えてさらに何十時間かかっても、一度は足を運んでみたいのが南米なのです。

南米とは？

そもそも「南米」とはどのエリアを指すのでしょうか。南米は、アメリカ大陸のうち、パナマ地峡よりも南側のエリアを指すのが一般的です。

日本から見れば、ほぼ地球の反対側に当たる場所に位置する南北約7500キロメートル、東西約5000キロメートル、面積にして約1778万平方キロメートルの大陸に、アマゾン川やアンデス山脈をはじめとする豊かな大自然が広がり、幾つもの大都市、町、村、集落が海岸沿いや河口部、そしてシエラと呼ばれる山岳地帯などに点在、様々な人々や動物たちの暮らしが営まれています。

国としては最大の面積を誇るブラジル（ブラジル連邦共和国）をはじめ、アルゼンチン（アルゼンチン共和国）、ボリビア（ボリビア多民族国）、チリ（チリ共和国）、コロンビア（コロンビア共和国）、エクアドル（エクアドル共和国）、ガイアナ（ガイアナ（協同）共和国）、パラグアイ（パラグアイ共和国）、ペルー（ペルー共和国）、スリナム（スリナム共和国）、ウルグアイ（ウルグアイ東方共和国）、ベネズエラ（ベネズエラ・ボリバル共和国）の全部で12の国があり、それに属領と呼ばれる「フランス領ギアナ」（フランス）、「フォークランド諸島（イギリス）、「サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島」（イギリス）の3つを合わせた15の国と地域で南米は構成されています。ちなみに、南アメリカ大陸の東西南北の端はそれぞれ、「ガイナス岬（コロンビア）」北緯12度27分31秒、西経71度40分8秒＝最北端、「フロワード岬（チリ）」南緯53度53分47秒、西経71度17分40秒＝最南端、「パリニャス岬（ペルー）」南緯4度40分58秒、西経81度19分43秒＝最西端、「セイシャス岬（ブラジル）」南緯7度9分19秒、西経34度47分35秒＝最東端となっています。

南米の大都市と人口

南米最大の人口を誇る大都市ブラジルの「サンパウロ」（人口1200万人以上）をはじめ、同じくブラジルの「リオデジャネイロ」、コロンビアの「ボゴタ」、チリの「サンティアゴ」、ペルーの「リマ」、アルゼンチンの「ブエノスアイレス」の六都市が南米の「六大都市」として知られています。そのほか、チリの「ハンガロア」、ブラジルの「ブラジリア」「ベロオリゾンテ」「マナウス」、ベネズエラの「カラカス」、パラグアイの「アスンシオン」、ウルグアイの「モンテビデオ」、エクアドルの「キト」、ガイアナの「ジョージタウン」、スリナムの「パラマリボ」、首都としては世界最高地にあるボリビアの「ラパス」などなどの都市があります。それら都市圏に住む人々から、アンデスの高地にすむ人々まで、約4億2千46万人ほどの人々が南米で暮らしています。