アジア

バイカル湖の風景

バイカル湖とは

世界一の深さと透明度を誇るバイカル湖は、ロシアの南東部にある。ロシア連邦を構成する共和国の一つ「ブリヤート共和国」と、ロシアのイルクーツク州、チタ州に挟まれる形で位置する三日月型をした淡水湖だ。地図上で見ると細長いちょっと変わった形をした湖、といった印象だが、実際には琵琶湖の約46倍という途方もない大きさの湖(面積31,722平方キロメートル)で、南北約680キロメートル、東西の幅最大80キロメートル(平均約40-50キロメートル)の大きさは、例えば日本地図上で琵琶湖の北岸にバイカル湖の南端を合わせると、バイカル湖の北端はなんと秋田にまで達するという大きさなのだ。貯水量23 × 104 立方キロメートルも世界最大で、これは実に地球上の凍っていない淡水の約2割弱がバイカル湖にある、ともいわれる量。湖には22の島があり、そのうち最大のオリホン島(面積730平方キロメートル)は奄美大島に匹敵する大きさだ。

そんな、大きさや深さ、透明度などがまず最初に語られるバイカル湖だが、実は「生物進化の博物館」とあだ名されるほどに、多様な生物が棲む湖でもある。寒冷地にあって栄養素も乏しいながら、淡水に生息する種のアザラシとしては唯一の「バイカルアザラシ」のほか、美味、珍味として珍重されるオームリ(バイカル・オームリ)、チョウザメ、サケ、カジカなどの魚類など、1017種の固有種を含む、約355属1334種が生息する湖なのだ。その生態系の多様さゆえに「シベリアの真珠」とも呼ばれ、ガラパゴス諸島とも並び称される湖でもあるのだ。

地図を見れば一目瞭然だが、バイカル湖はユーラシア大陸の中央部に位置する。気候としてはいわゆる大陸気候に区分され、冬になれば最低気温マイナス20度近くまで下がる厳しい寒さにみまわれる。湖面は1月から5月頃まで凍結、極寒期には氷の厚さは1メートルにも達し、冬季には、自動車が凍った湖上を走行できるようになる。岸からオリホン島に渡るために氷の上に交通標識も立てられるのだ。

というわけで、今日はそんな極寒期の透明な美しさに包まれるバイカル湖の風景を、春から秋のバイカル湖と周辺の風景もあわせてお届けします。

広告

バイカル湖の美しい風景

広告