ブルガリア

ヨーロッパの秋の風景 ブルガリア リラ国立公園 

リラ国立公園

ブルガリアの南西にあるリラ山脈に位置するリラ国立公園は、面積810.46 km²のブルガリア国内最大の国立公園。1992年2月に、その貴重な生態系を保護する目的で設立された公園で、標高800メートルからバルカン半島最高峰のムサラ・ピーク(ムサラ山)の標高2925メートルに至るまで、公園内には多様で豊かな大自然が広がっている。急峻な山々が幾つも聳える国立公園内にはセブンリラ湖(リラの7つの湖)をはじめとする120にもおよぶ氷河湖が点在。かつてはエリア一帯が氷河におおわれていたことを容易にイメージさせてくれる荒々しくもダイナミックで迫力ある絶景が広がっている。

また、バルカン半島最長を誇る「マリツァ川」や、ドナウ川の支流でありブルガリアで最も長い川である「イスクル川」、ブルガリアからギリシャを流れエーゲ海へと注ぎ込む「メスタ川」など、幾つもの川がこの国立公園内にその源を発している。

ヨーロッパでも最大規模を誇るこの公園は植生や動物相も多種多様。公園内に約1400種のシダ類、280余りのコケ類、130種の淡水性藻が生息、その豊かな植生の中、48種の哺乳類や99種の鳥類、20種の爬虫類と両生類、5種の魚類、および2934種におよぶ無脊椎動物が暮らしており、そのうち282種が固有種という。

そんなリラ国立公園で見ることの出来る秋の紅葉はトップ写真のようにとても見事なもの。赤、黄、オレンジ、朱色、黄緑色、緑色、深緑色、赤茶色といった様々な色の葉と木々が織りなすグラディエーションは、日本の美しい秋の風景とはまた違った美しさを作りだしている。

というわけで、今日はそんなブルガリアのリラ国立公園の美しい秋の風景を、春、夏、冬の風景と合わせてお届けします。

リラ国立公園の美しい風景


夕暮れのリラ国立公園の風景


リラ山脈の青い真珠とも呼ばれるセブンリラ湖

春のリラ国立公園


クロッカスの大群生

夏のリラ国立公園


夏のリラ国立公園 バルカン半島最高峰のムサラ山の南斜面。「マリツァ川」「イスクル川」「メスタ川」の源流はムサラ山付近にある。

冬のリラ国立公園


リラ国立公園 冬の夕暮れの風景


夜のリラ国立公園 満天の星空

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