ヨーロッパ

オランダの風景

オランダ

世界に名だたるチューリップの生産国であり、レンブラントやフェルメール、ゴッホ、モンドリアン、エッシャーといった世界的な画家を輩出した国でもあるオランダは、北側と西側を北海に面し、東はドイツ、南をベルギーおよびルクセンブルクに接する、面積約41,500平方キロメートル(世界第131位)の国。

人口も1648万6000人(世界第60位)とどちらかといえば小さな国に分類されるが、ロイヤルダッチシェル、フィリップス、ユニリーバ、ハイネケンといったそうそうたる世界的企業を幾つも擁し、GDPも約8807億ドル(2014年・世界17位)というEU加盟国の中でも6位の経済規模を持つ国でもあり、大国ドイツやフランスに挟まれながらも独特の存在感を示す国だ。

地理的側面から見る、オランダは国土の1/4は海面下に位置し、最も低い所では海抜マイナス6.76メートルという低地の国。これはオランダが、スイス~リヒテンシュタイン~オーストリア~ドイツ~フランスと流れ、北海に注ぎ込むライン川の下流部分に位置し、このライン川と無数の支流が幾度も氾濫を繰り返したことにより出来上がったデルタ地帯(三角州)にあるためで、国土の多くは「ポルダー」と呼ばれる干拓地となっているからだ。「Netherlands」というオランダの英語名も、オランダ語で「低い土地」を意味するという。

国全体が低地であるため、低気圧の影響を受けやすく、歴史的に洪水にも何度も悩まされてきており、特に1953年2月1日の満潮の日に発生した、980ヘクトパスカルの低気圧に起因する4.5メートル以上の高潮は国の南西部を襲い、2千人近い犠牲者と、家を壊されるなどした20万人もの被害者、延長500キロメートル以上のダムの破壊という、オランダ史上最大の甚大な被害を発生させている。(オランダはその後、国を挙げての再発防止のための工事に取り組み、ライン川、マース川、スヘルデ川の河口全域に、高潮を防ぐための防潮堤防と、水門、および可動堰などを建設している。)

一方で、そうした低地が、他の国にはない産業や景観を生み出したのもまた事実で、国花でもあるチューリップをはじめ、ユリやグラジオラス、ヒヤシンスなど、世界に出回る生花の半数以上はここオランダで生産されている。こうした「花の一大生産地」であるのも、春の涼しい気候もさることながら、肥沃な湿地帯の土地が花の栽培に向いていたからだ。(几帳面でまじめなオランダ人の国民性も花の栽培に向いていた。)

また、フェルメールの名作「デルフトの眺望」や、オランダ絵画の黄金時代の重要な画家の一人である風景画家ヤーコプ・ファン・ロイスダールの描いた風車のある素晴らしい絵画などは、まさに山が少なく平坦なオランダならではの景観が生み出した傑作だ。(ちなみに、有名なオランダの風車は、海からの強い風を利用して、干拓地の排水をするために作られた。)

日本が鎖国をしていた江戸時代にも出島を通して、医療をはじめとするヨーロッパの技術や文化をもたらす等、繋がりがあった国オランダ。小さな国でありながら、依然として光を放つ国。今日は、そんなオランダの風景をお届けしよう。

先ほど挙げた有名画家達の絵画を愛する人も沢山いらっしゃるだろう。それらの魅力あふれる絵の数々が生まれたのは、画家達の生まれ持った才能や努力は勿論だが、彼らが育ち、そして暮らした国オランダの、魅力的な風景と文化があったことも大きな要因であるに違いない。

見ているだけでほっとする
眺めているだけでわくわくする

死ぬまでに一度は見たい
オランダの美しい風景

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