山の数
日本にある山の数
周囲を海に囲まれた島国である日本は、歴史的にも文化的にも「海」とは切っても切れない深い関係にある。と同時に、幾つもの山脈や山地がある山がちな国土であるため、平野部などを除いて、内陸部から沿岸部に至るまで、「山」もとても身近な存在だ。
山は、人々の生活の場、仕事の場であると共に、富士山、立山、白山、御嶽山、英彦山、石鎚山、大山、出羽三山などに代表されるように、信仰の対象であったり、修行の地であったりもする。また、古くは戦いの場、守りの地でもあった。各地に残る山城は、その歴史的事実を今に伝えている。
さて、そんな日本にある山の数はおよそ18000といわれる。そのうち3000メートルを越える山は富士山を筆頭に、北岳、奥穂高岳、間ノ岳、槍ヶ岳など21座。3000メートル以下の山ともなると、それこそ「山のよう」に無数にある。
では世界には一体どれほどの山があるのだろう。
世界の山々
ご存じのように、世界には富士山よりも高い山が幾つもある。世界最高峰のチョモランマ(エベレスト)8848メートルを筆頭に、K2、カチェンジュンガ、ローツェ、マカルー、チョ・オユー、ダウラギリ、マナスル、ナンガ・パルバット、アンナプルナ、ガッシャブルムⅠ峰、ブロード・ピーク、ガッシャブルムⅡ峰、シシャパンマと8000メートル級の山だけで14座。7000メートル級の山ともなると100座以上、6000メートル級、5000メートル級、そして4000メートル以上の山ともなれば、どれくらいの数になるだろうか。
一つの山にも「ピーク」と呼ばれる場所、例えば立山の大汝山(3015メートル)と雄山(3,003メートル)などのように、一際高い場所が複数存在することもあり、その数は膨大なものになる。そのほか、軍事的、政治的、宗教的等の理由により、入山が許可されていない、詳細が明らかにされていないなどの山もあり、その総数は判明しておらず、全てを網羅する詳細で正確なデータもないのだが、富士山の3776メートルよりも高い山・ピークだけでも一説には20,000を越えるともいわれる。
ちなみに、世界の登山家たちに「セブン・サミッツ」と呼ばれる世界七大陸最高峰の一覧は以下の通り。
● エベレスト 8,848m アジア(ネパール・中国)
● アコンカグア 6,959m 南アメリカ(アルゼンチン)
● デナリ(マッキンリー) 6,194m 北アメリカ(アメリカ)
● キリマンジャロ 5,895m アフリカ(タンザニア)
● エルブルス山 5,642m ヨーロッパ(ロシア)
● ヴィンソン・マシフ 4,897m 南極
● コジオスコ 2,230m オーストラリア
※ プンチャック・ジャヤ(カルステンツ・ピラミッド) 4,884m
(※オーストララシア=オーストラリア大陸にさらにニュージーランド、ニューギニアなども含む場合)
参考までに、各大陸の最高峰ではないが著名な山の一覧も挙げておこう。
アジア・ユーラシア
● カイラス山 (岡仁波其峰) 6,656m チベット
● アララト山 5,156m トルコ共和国
● キナバル山 4,093m マレーシア
● ナンダ・デヴィ 7,816m インド
● ミニヤコンカ 7,556m 中国
● ギャチュンカン 7,952m ネパール・チベット
ヨーロッパ
● モンブラン 4,807m フランス
● マッターホルン 4,478m スイス・イタリア
● グランド・ジョラス 4,208m フランス・イタリア
● グランコンバン 4,312m スイス
● アイガー 3,975m スイス
● モンテローザ 4,634m スイス
● ベン・ネビス山 1,344m スコットランド
アフリカ
● ケニア山 5,199m ケニア
● シナイ山 2,285m エジプト
● ラスダシャン山 4,620m エチオピア
● ルウェンゾリ山 5,110m コンゴ民主共和国・ウガンダ
オセアニア
● エアーズロック 868m オーストラリア
● クック山 3,754m ニュージーランド最高峰
南北アメリカ
● フォーレイカー山 5,304m アラスカ州
● ローガン山 5,959m カナダ・ユーコン準州
● チンボラソ 6,268m エクアドル
● サハマ山 6,549m ボリビア
● ワスカラン 6,768m ペルー
● フィッツ・ロイ 3,375m アルゼンチン・チリ
というわけで、今日は、世界の山の風景、山を登った者のみが見ることの出来る、山頂、山腹の風景から、全景の中に山がそびえたつ風景まで、山がある絶景をお届けしよう。すべての山好き、風景好き、旅好きなあなたに贈る、世界の山の風景。
ヒマラヤ
チョモランマ
世界最高峰チョモランマ(標高8,848メートル)。チョモランマはチベット語。(ネパール語 サガルマータ 英名 エベレスト)
チョモランマとベースキャンプ
チョモランマとローツェ(標高8,516メートル 世界第4位)
ヒマラヤ山脈の山並み
エベレスト街道
アマ・ダブラム
標高6,856メートルのアマ・ダブラム。エベレスト街道を歩くとその美しい姿が目に飛び込んでくる。特にタンボチェから見える姿は印象的。
マチャプチャレ
聖なる山として知られるマチャプチャレ(標高6,993メートル)。アンナプルナ山系にある。地元の人々により神聖な山として崇められ、登山も禁止されている。
マカルー
雲間に姿を現した世界第5位の高峰マカルー(標高8,485メートル)
プモリ
エベレストの西約八キロメートルの場所に位置するプモリ(標高7,161メートル)。イギリスの登山家ジョージ・マロリーの命名で、意味はシェルパ語で「未婚の娘」。
エベレスト、K2に次いで世界第3位のカンチェンジュンガ(標高8,586メートル)とシッキム・ヒマラヤの山並み
ヨーロッパアルプス
マッターホルン
マッターホルン(標高 スイス)
モンブラン
ヨーロッパアルプスの最高峰「モンブラン」 (標高4,810メートル フランス・イタリア)。モンブランはフランス側の呼び名であり、イタリア側では、イタリア語で同じ「白い山」を意味する「モンテ・ビアンコ」と呼ばれる。
モン・ブラン・デュ・タキュル (標高 4,248メートル フランス)。モン・ブラン・デュ・タキュルは、モンブランの山群のピークの一つでフランス側にある。モンブラン三山の一つに数えられる。
エギーユ・デュ・ミディ(標高3,842メートル フランス)。モンブラン山系の山の一つ。
アイガー
スイスを代表する山の一つ「アイガー」(標高3,970メートル)
三大北壁の一つとして名高い「アイガー北壁」。高さ1,800メートルの岩の壁だ。
グランド・ジョラス
グランド・ジョラス(標高4,208メートル フランス・イタリア)
ユングフラウ
ユングフラウ(標高4,158メートル スイス)
ラ・トゥール・ロンド
ラ・トゥール・ロンド(標高3,792メートル フランス)
モンテ・ローザ
イタリアとスイスの国境にあるモンテ・ローザ。標高4,634メートルで、アルプス山脈で2番目に高い(スイスの最高峰)。モンテ・ローザは単独の山頂を持つ山ではなく、幾つもの峰からなる。(最高点はイタリア側にある標高4,634mのプンタ・デュフール)
ロシア
エルブルス
エルブルス山(標高5,642メートル)。ロシア最高峰にして、ヨーロッパ最高峰の山。
アフリカ
キリマンジャロ
タンザニア北東部にある、アフリカ大陸最高峰かつ単独峰としては世界で一番高い山、キリマンジャロ(標高5,895メートル。)
シナイ山
シナイ山 (標高2,285メートル)
北米
デナリ
北米大陸最高峰のデナリ(標高6,190メートル)。かつてはマッキンリー山とも呼ばれており、二つの名前が併用されていたが、2015年に「デナリ」が正式名称とされた。北緯63度の場所に位置するデナリは極寒の山としても知られ、夏でも山頂はマイナス20度、冬になるとマイナス40度を下回ることもざらで、1950年~1969年の間に標高約4600メートルの中腹地点で最低気温マイナス73.3度を、また、5700メートル地点に設けられた観測所では気温マイナス59.7度、風の強さも加味した体感温度にしてマイナス83.4度という温度が記録されている。
マウントレーニア
CM等でもその姿がおなじみのマウントレーニア山。標高は4,392メートル。古くからこの山の周辺地域に住む先住民たちはこの山を神聖な山として崇めており、彼らはこの山を元々の呼び名である、「ティー・スワーク」と呼ぶ。
セント・ヘレンズ山
大規模な山体崩壊をおこした山として知られるセント・ヘレンズ山(標高2,549メートル)。1980年5月18日に大噴火を起こし、山頂部分が崩壊、標高が2,950メートルから2,549メートルになった。
南米
アコンカグア
アルゼンチンとチリとの国境付近、アンデス山脈のアルゼンチン側にある南米最高峰アコンカグア(標高6,960メートル)
ユーヤイヤコ
アルゼンチンとチリの国境に位置する標高6,723メートルの山、ユーヤイヤコ。
フィッツ・ロイ
フィッツ・ロイ (標高3,375メートル アルゼンチン・チリ)南アメリカの南端部、パタゴニア地方にある標高3,375メートルの山。
オセアニア
マウントクック
ニュージーランドの最高峰、マウントクック(標高3,724メートル)。ニュージーランドの先住民、マオリの言葉では「雲の峰」を意味する「アオラキ(Aoraki)」と呼ばれる。
コジオスコ
コジオスコ山はオーストラリア大陸にある山の最高峰。標高は2,228メートル。周辺はスキーリゾートとして知られており、頂上近くまでスキーリフトで行くことができる、七大陸の最高峰としては最も手軽な山。ラインホルト・メスナーは、この山をオーストラリアの最高峰とはせず、オーストラリア大陸と周辺海域も含めたオーストララシアの最高峰であるプンチャック・ジャヤ(カルステンツ・ピラミッド)を七大陸の最高峰のリストに挙げており、登山家の間ではプンチャック・ジャヤを最高峰としている場合が多い。
プンチャック・ジャヤ(カルステンツ・ピラミッド)
プンチャック・ジャヤ(カルステンツ・ピラミッド)はニューギニアにある山。標高は4,884メートルでオセアニアの最高峰として知られる。
南極
ヴィンソン・マシフ
南極大陸の最高峰「ヴィンソン・マシフ(ビンソン・マシフ)」。標高は4,892メートル。
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